DCMA とは?

DCMAとは、インターネット上の著作権侵害を防ぐために制定されたアメリカの法律で、正式にはデジタルミレニアム著作権法と言います。
当該法律が制定された事により、サイトに掲載された画像・文章の無断転載に対して著作権の侵害を理由に削除や非表示を依頼する事が可能となりました。
当該法律が誹謗中傷対策にどのような効果があるのかについて解説致します。
対象はあくまで著作権
結論から申し上げますと、DCMAはあくまで“著作権の保護”を目的とした法律です。
そのため、単純な誹謗中傷だけでは不十分で、著作権侵害を行っているサイトや書き込みである必要があります。
- 削除可能な例
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①自身が作成した著作物(絵やイラスト・楽曲等)がアップされ、無料ダウンロード出来る状態となっている。
②著作物及び著作権者(貴方)が誹謗中傷の対象となっている
③誹謗中傷により損害が発生している
上記を見て頂いても分かる通り、削除に至るには非常に厳しい要件をクリアせねばならず利用方法としては限定的であると言わざるを得ません。
悪用される事が多い
著作権の保護が目的で制定された同法律ですが、著作権の侵害が無いにも関わらず“ライバルサイトを蹴落とすため”“嫌がらせのため”といった形で利用される事案が増えています。
そのため、Googleでは厳しい審査の基で削除を行っており、要件が年々厳しくなりつつあります。
単に“悪口を書かれた”“サイトがなんとなく似ている”といった理由だけでは削除は難しいでしょう。
DCMAクレームのやり方
デジタルミレニアム著作権法に基づいた削除依頼の事を「DCMAクレーム」と言います。
申請自体は非常に簡単であるため、是非実践してみて下さい。
削除依頼までのフローチャート

①送信フォームを開く
まずは上記「著作権侵害による削除」というページにアクセスします。
今回はウェブ検索による著作権侵害によるものとなっておりますが、媒体はYouTubeやGoogle+といった別媒体でも問題ございません。
※送信するに当たりまして“Googleアカウント”が必要な点に注意しましょう!

②情報の入力
基本的にはこちらを入力するだけで問題ありません。
記載例を丁寧に記載してくれておりますので、例文通りに入力して行きましょう。

③送信
全て入力し終わりましたら、一番下の送信ボタンを押して完了です。

DCMAクレームを行った事による効果
申請後、DCMAクレームの内容が事実であると判断されると、当該ページがGoogleの検索結果から削除され、一切表示されなくなります。
また、削除された場合、検索画面下部に以下の文言が表示されます。

“Google宛に送られた法的要請に応じ、このページから〇件の検索結果を除外しました。
ご希望の場合は、ChillingEffects.orgにて除外するに至ったクレームを確認できます。”
上記の文言が出ており、対象ページが削除されていれば申請が通ったという事になります。
削除までに要する期間は、申請後約1か月です。
詳しくはGoogle公式サポートページの「デジタルミレニアム著作権法」をご確認下さい。
yahoo!について
「yahoo!の検索も消したい」というご相談を良く頂くのですが、実はgoogleとyahoo!は全く同じシステムを共有しているため、検索結果はほぼ同じになります。
詳しい説明は割愛させて頂きますが、Googleを削除すればyahoo!でも表示されなくなりますので、yahoo!に対して削除申請をする必要はありません。
上手く行かなくても諦めないで下さい

上記の申請を行ったが上手くいかなかった又は申請が拒否されてしまった、といったケースであっても、弊社であれば問題を解決出来る可能性があります。
DCMAクレームは審査が非常に厳しく、個人名の削除までには中々至らない対策方法です。
決しておひとりで悩まず、弊社までご相談下さい。