ニュースサイト による誹謗中傷

yahoo!ニュース
msnニュース
各種新聞社・週刊誌のネットニュース
など、ネット上のニュースが誹謗中傷やヘイトスピーチの温床になる場合があります。
これらの“ニュース系誹謗中傷”は対策することが可能なのでしょうか。
被害に遭うケースや削除申請方法等について解説したいと思います。
削除の方法は2つ
これら誹謗中傷の対策として、
①出稿元(新聞社等)に差し止めを求める
②出稿先(yahoo!等)に差し止めを求める
の2つが考えられます。
まず①ですが、新聞社は原則として余程のことが無い限りは自社の記事を取り下げる又は変更する等の措置を行いません。
なぜならば日本では憲法において「報道の自由」「知る権利」が保障されており、これを侵害されることは人権侵害に繋がるためです。
もちろん、明らかなる差別表現や名誉棄損等があった場合には被害者の人権も保護する必要があるため削除に応じて貰える可能性はありますが、芸能人のゴシップ記事等で削除に応じるケースはまず無いでしょう。
次に②の「記事の掲載先に差し止めを求める」という方法ですが、こちらは削除の余地が十分に考えられます。
yahoo!やライブドアなど、出稿元は大切なクライアントですが、これらニュースを閲覧する視聴者も大切なお客様だからです。
なお、削除依頼については以下をご参考ください。
(1)Yahoo!ニュースの設定画面を開く

(2)ヘルプ画面から削除依頼

以上の手順で削除の依頼を行います。
ただし、出稿元は多くの媒体に記事を掲載しているケースがほとんどですので、掲載されている全ての媒体に対して削除申請を行わねばならない点、削除される頃には既に多くの人の目に触れている可能性が高い点などのデメリットがあります。
“ヤフコメ”は消せる?
国際ニュースも多いYahoo!ニュースでは、特定の国に対する誹謗中傷コメントを良く見かけます。
これらは「ネット右翼(ネトウヨ)」と呼ばれ、その書き込みは数千件に及ぶことも珍しくありません。
基本的には誰でも閲覧することが可能ですが、コメント者がネット右翼の人に偏る傾向にあるため“みんながそう思っている”という印象を与えてしまう恐れがあります。
例えば、新聞社「A」では日本政府に対する追及や世界情勢・経済等をネットニュースとして配信しておりますが、ネトウヨからの攻撃が非常に多くなってしまったため、現在ではコメント機能が利用出来なくなっています。
なお、こちらの「ヤフコメ」は、以下の通りの手順で削除申請することも可能です。


しかしながら、こちらも
個人情報が掲載されてしまっている
犯罪が起こる蓋然性(殺害予告等)
といったケースでないと削除して貰えない可能性が高いです。
削除の難易度は高め
ニュースやそれに対する意見は、憲法上保障された権利です。
したがって、前述した通り明らかなる誹謗中傷でない限り削除するのが難しいでしょう。
また、ネットニュースはありとあらゆる媒体で記事を掲載しておりますので、手続が非常に煩雑という点も大きなデメリットです。
直ぐに掲載が消えるのもネットニュースの特徴ですので、余程の内容でない限りは「気にしない」というのも一つの選択肢と言えます。