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誹謗中傷被害の温床“匿名掲示板”

ネットが炎上している様子

2ちゃんねる(現在は5ch)・爆サイ・ホスラブ・したらば掲示板など、インターネットが普及したことで、これら「匿名掲示板」は爆発的な広がりを見せました。
普及前は“本音”と“建前”によるコミュニケーションが当たり前でしたが、匿名掲示板の建前や遠慮が一切ない「本音と本音のぶつかり合い」は、当時考えられない程の衝撃を世間に与えたのです。
しかしながら、これらの掲示板では“実名”“住所”“生年月日”等の個人情報を晒す行為や、掲示板内で知り合った者同士が結託し罪を犯すといったような行為が横行し、問題視されていました。
さらに、匿名であるが故かその行為はだんだんとエスカレートし、誹謗中傷で悩む方を多く生み出してしまったのです。

現在は削除に対応

5ch削除依頼フォーム

現在は広告収益を得ている「5ch」ですが、当時は収益性が一切ありませんでした。
悪く言ってしまえば“場を提供している”だけで、運営側が誹謗中傷に対してなにか策を講じることは無かったのです。
しかし、時代は変わり、当該掲示板は“バナー広告”による収益化を開始します。
さらに、運営が一新されたこと、プロバイダ制限責任法の樹立されたことを受け、現在では削除申請や開示請求にも柔軟に対応しています。
匿名掲示板の王様である5chがこのような運営スタイルへとシフトしたことで、他の掲示板も追従する形となりました。

2ちゃんねるの分裂騒動

1999年に創立された「2ちゃんねる」ですが、2012年に分裂騒動が起こります。
既にフェイクニュースを用いた悪質なアフィリエイトやまとめサイトが問題視されていた時期であり、転載を認めるか否かで運営側とユーザー側に確執が生まれたのです。
結果、2019年現在は以下の3つのサイトに分裂されています。

5ch 旧2ちゃんねる(2ch.net)です。
旧ドメインが分裂時のいざこざで利用出来なくなってしまい、現在では(5ch.net)となっています。
2ch.sc 旧2ちゃんねる管理人の「ひろゆき氏」が新たに立ち上げた掲示板です。ドメインは(2ch.sc)です。
おーぷん2ちゃんねる 転載が出来る2chをコンセプトに開始した掲示板です。
仕組みについては割愛しますが、5chの書き込みがそのまま反映される形になっています。ドメインは(open2ch.net)です。

削除申請の方法はそれぞれで若干の差異が見られますが、原則としては同じとお考えいただければと思います。

誹謗中傷対策は大きく分けて2つ

ネットが炎上している様子

これら掲示板に関連する誹謗中傷対策は大きく分けて2つあります。

1つ目は「送信差し止め又は削除を運営側に依頼する方法」
2つ目は「書込みを行っている人に対しての警告」

です。両者の詳細について解説したいと思います。

2ch(5ch)に対する削除申請

プロバイダ制限責任法が施行されたことで、直接書き込みを行っている人だけではなく、情報を発信しているサイト運営者やサーバー会社側も責任を問えるようになりました。
これにより、ほとんどの掲示板では「削除申請フォーム」が設置されており、対象の書き込みに対して文字通り削除を依頼することが可能となっています。

加害者に対する警告

誹謗中傷が現在進行形で進められている場合には、発信者情報開示請求により、直接差し止めを求めることも可能です。
しかしながら、発信者情報は本人の同意がなければ開示することができませんので、制度として形骸化していると言わざるを得ません。
そのため、裁判による損害賠償請求までをも睨むのであれば、開示請求よりも弁護士による請求(弁護士法第23条に基づく照会)を選んだ方が現実的です。

「どのような方法を採れば良いのかが分からない…」という方は、是非株式会社GoAにご相談ください。